Panasonic(松下電器)製のFM/AMラジオ付き目覚まし時計で、1作目のマーティの部屋に置いてあります。アップのシーンも有るので、ファンにはもうおなじみの時計ではないでしょうか。
今では液晶に取って代わられてしまい、こういったタイプの時計(フリップクロックというらしいです)は珍しくなってしまいましたが、この映画の舞台となった1980年代にはどこの家庭にもひとつは有ったのではないでしょうか。実際、私の家にもこれと似たような時計が有りました。
この時計はアメリカで売られていたものをeBayで入手したので120V 60Hzで正常に動作しますが、日本の家庭用電源(100V 50Hz/60Hz)でも動かす事はできます。ただし、電源周波数が50Hzの地域(
Wikipedia 商用電源周波数)では1分進むのに72秒かかってしまいます。そういった地域では周波数変換器をはさむなど対策をしない限りは事実上使用不能でしょう。FMラジオの受信可能周波数もアメリカ仕様なので88MHz ~ 108MHzとなっていて76MHz ~ 88MHzの局は受信できません。
目覚まし機能としてラジオとアラーム音を鳴らす事ができますが、この個体のアラーム音は「ブーーン」というラジオのチューニングがずれたような音がします。これが正しいのかどうかは今のところ不明です。
古いものなので、入手した時から時計の文字盤を照らす照明が切れていました。12V 50mA 直径5mm 長さ12mm の電球(麦球)が適合します。私は本体を分解する前になんとなくで直径3mmの麦球を注文してしまい、しかたなくそれを使って修理しました。常時点灯なので小さな麦球ではすぐに切れてしまうでしょうから、思い切ってLEDに換装してしまう方がいいと思います。
(2005-09-15 初稿 /2016-08-06 改稿)